こんにちはバックパッカー伊藤です。今回は僕が旅した中でも数少ない恐怖体験の一つである陸路国境でバスに置いて行かれた話をしようと思います。
2025年6月7日、僕はタイとカンボジアの軍事衝突があったため、早く国境を越えておきたいと思い、カンボジアのシェムリアップからタイと国境を接する町ポイぺトへ移動して国境を通過し、その日のうちにバンコクへ到着するバスに乗りました。

宿がバスをとってくれて宿からバス会社までピックアップバスで移動してバスに乗りました。
3、4時間ほどして国境の町ポイぺトに到着。ここからはバスにおりて徒歩で国境を越えていきます。
国境に到着
初めての陸路国境越えでちょっと不安はありましたが、難なくカンボジア側のイミグレを通過し「案外楽勝かも」と余裕をもってタイ側のイミグレに並びました。タイは今年の5月からTDACという電子入国カードの提示を義務化していたので、事前に登録したTDACの画面を入管のおじさんにパスポートと一緒に提示しました。しかし...英語が通じないおじさんはパスポートとスマホを突き返して「並びなおせ」というジェスチャーをしてきました。後ろも並んでいたため一旦並びなおしてもう一度提示したけど手を横に振るだけのおっちゃん。この時伊藤は半泣きです。もう一度並びなおして周りの人と画面を確認させてもらいました。実はTDACは登録を完了させた後にPDFの証明書を発行しとかないといけなかったのです。しかも、よく見てみると登録したパスポート番号の桁も1桁多い・・・・。インターネットもない・・・。正直詰んだと思いました。英語で周りの外国人観光客に助けを求めると近くにFREEWI-FIがあることを教えてくれました。イミグレをいったん出てWI-FIがある場所で再登録をし、PDFを取得、並び直して無事国境を通過することができました。
バスに置いて行かれていた
国境を通過できたは良いものの、ここまでかかった時間は1時間半。もうとっくに乗ってきたバスはバンコクへ向けて出発していました。時刻は15時半頑張ってバンコク行きのバスを探しました。
英語も全く通じず、バンコクという言葉だけを声に出して探しました。
すると僕より年が下だと思われるキャッチの少年がバンコク行きらしいバスへ案内してくれました。30分後に出発するから待っててと言われ、エアコンのかかってない大型のバンに乗せられました。そのあと30分待っても出発せず何回もどこに行くか来た人全員に確認をとってやっと1時間半後に出発しました。もしかしたらバンコクとは違う場所に連れていかれて特殊詐欺のかけ子やらされるかもという想像までしてかなり不安でした。
バスに揺られること2時間、19時頃にパーキングエリアみたいな場所でトイレ休憩がありました。そこにいた英語が話せるタイ人にこのバスがどこに行くのか聞いてもらい、ちゃんとバンコクに着くと確認できた時はとても安心したのを覚えています。コンビニのATMでタイバーツを引き出し、水とヤードムを買いました。
バンコクに到着
国境からバスに揺られること4時間半、21時半ごろにやっとバンコクに到着、実はこのバスはバンコク終点ではなく、バンコクで降りたのは僕だけでした。しかも降ろされたのは道端。だけど町の中に入ってこれただけで助かった・・という気持ちが一番に出てきました。なぜかバス代も払うことなくバスは行ってしまいました。不安な顔をしていた僕に対するタイ人の優しさだったのかもしれません。宿は下車地点から離れていて、かなり混乱していた僕は初めてGrabを使って宿までたどり着くことができました。
次の日聞いた衝撃の事実
バンコク二日目、昨日到着して疲れていましたが、MRTに乗って観光していたところ、タイ在住の日本人の方と出会いちょっとお話しすることに。昨日の出来事の話をすると、昨日の17時に紛争の影響で両国の国境が閉じていたことをその方から聞き、あの時タイに入国できていなかったらどうってたんだろうと怖くなったというお話です。
最後に
ここまで読んでくださってありがとうございます。
こんなことが実際に起きるんだと思った一方で、困難なことが起きても案外人間どうにかなるなとも思いました。これからも窮地に陥いったとしても諦めずに何とかなると信じて行動しようと思います。
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